【ワインの香りを探しに行こう】ワインから香る花の種類&見ごろをまとめてみた
ワインの沼からごきげんよう、ユキシバです。
今の時期、僕の地元・北海道ではライラックが見頃です。
公園でも庭でも、本当にあちこちでライラックが咲いています🌷
ライラックといえば、ワインから香る花の一つでもあるので、今がチャンスとばかりにライラックの香りを嗅いで覚えようとしています笑
ワインの香りを理解するには、
①ワインからする香りの種類を知る
②できれば実際に嗅いで覚える
が大切です。
前回の記事では①について、ワインから感じられる香りをたっぷり紹介しました。
そのうえで、②のように実際に嗅ぐ経験を積むのがベストとも言いました。
体で覚えられるならそうするに越したことはありません。
ただしフルーツやスパイスだとお金がかかります。
それに引き換え花は公園やよその家の庭に咲いていればタダで嗅ぐことができます!!←
ワインに深みや彩りをもたらす花の香りを覚えながら季節感も感じられて、おまけに外を歩いて健康的になれる!
これはもうワイン好きなら出かけない理由がありませんよ(?)
ワインから香る花まとめ
あくまでワインからする花の香りを理解できるようになるという目的で花を探しに行くなら、花の種類とその見ごろを押さえるのが大切。
「ワインからする花の香り」といっても、代表的な花に絞ればそう多くはありません。
あ、ちなみにこんな風にカッコつけて話していますが、僕も嗅いだことのある花はごく一部です(´-ω-`)
僕もまだまだワイン沼のひよっこ。さぁ、一緒にワインの香りを探しに行きましょう!
薔薇
まずは定番の薔薇。
薔薇といっても現在は様々な品種が開発されています。その中でも、僕等が一般的に「薔薇の香り」と感じている標準的な薔薇は、ダマスク・クラシックという品種です。
僕は昨年にバラ園のある公園に赴き薔薇と言う薔薇の匂いを嗅ぎに行きましたが(変態だ…)、ほとんどの薔薇は派手で強い香りがします。
ワインでも、香りから派手な花の印象を受ける時に「薔薇の香り」と表現するのです。
ちなみに薔薇はマリー・アントワネットが愛したとされることから、ワインの華やかさを象徴する目的でも「薔薇の香り」という表現が使われるようです。
スミレ
薔薇と比べると主張は弱めではあるものの、より上品で可憐なイメージをまとう香りなのだそうです。
ちなみに僕は外を歩いてもどれがスミレなのか見分けがつかず、なんかそれっぽい色の花をとりあえずフムフムと嗅いでいます←
(この記事を書くために改めてスミレについて調べてやっとちゃんとした見た目を知ったぐらいにして…💦)
ワインから「!?!?もしやこれが!?!?」と思ったことならあるのですが…
ゼラニウム
ゼラニウムって花そもそも知ってました…?
個人的には全くなじみがない花ですが、フランスの銘醸地・ブルゴーニュでは非常にポピュラーで、よく飾られているそうです。
なんでも見た目が華やかなのに安価で、丈夫で育てやすく、その上虫よけ効果まであるという、デザイン性も実用性も兼ねた花とのこと。
ワインのテイスティングで登場するのは赤いゼラニウムで、ゼラニウムの香りが感じられるのも赤ワインです。
ちなみに白いゼラニウムの花言葉は「あなたを信じない」です(怖っ)
香りは控え目で、薔薇などの背後に隠れがちなのだそう。ゼラニウムに慣れ親しんでないと見つけるのは難しいかもしれませんね。
牡丹
大ぶりで見た目にも華やかな牡丹の花。
古代中国の宮廷では庭に飾る花として最も愛されたことから、当時は「百花王」と呼ばれていたそうです。
その香りも濃厚で、濃い赤ワインから香ることが多いようで、デイリーワインからもちゃんと香るそうです!気付かないうちに嗅いでるかもしれませんね…
白い花
ワインの香りには「白い花の香り」という表現もよく登場します。
「いやいや白い花色々あるやろがい!w」と思いますよね。
基本は白ワインから香る花ですが、白ワイン用のブドウと白い花の両方に共通してテルペンという香り成分を含んでいることが原因となっています。
アカシア
ここでいうアカシアとは「ニセアカシア」を指します(のっけからややこしい)
アカシア蜂蜜の材料としても有名なほか、根っこを横に広く張ることから土砂崩れ防止のために植えられることもあります。
香りは甘くて優しい香りがするそうです!
エルダーフラワー
名前は初めて聞きましたが、これ多分割と色んな所に生えてるやつじゃないでしょうか??
古くから風邪やインフルエンザ、花粉症に効くとされているほか、ハーブティーやジャムとして親しまれているハーブの一種です。
マスカットのようなキュートさの中にも清涼感のある、繊細で優しい香りなのだそうですよ!
百合
公園に行くとよく咲いています。花に疎い僕にもと~っても見分けやすくて助かります笑そして香りのインパクトも強めですね。
百合の花の香りがするワインとなると、白ワインのなかでも化粧気が強くて派手な印象のワインということになります。
誘惑してくる危険な女(想像上の生物)みたいなイメージですかね←
菩提樹
その昔、釈迦がこの樹の下で悟りを開いたことから、その樹は「悟り(ボーディ)の樹」と呼ばれ、現在日本で菩提樹と呼ばれるようになりました。
(ただ実際に釈迦が悟った菩提樹と今日本にある菩提樹は少し種類が違うみたいです…)
はて、近所にこんな樹あったかなぁ…(´・ω・`)
「菩提樹の香り」という表現は、実は「ぺトロール香(石油製品ぽい香り)」の代わりの表現として使われることがあるのです。
というのも、よく成熟したリースリング種のワインだとこのぺトロール香がすることがありますが、「石油っぽい香りと言われてもやっぱり印象が良くない!」「石油ってゆーな!!(>皿<+by生産者)」ということで、よりポジティブな言い換えとして「菩提樹の香り」と表現したりするんですね。
実際にはぺトロール香と菩提樹では元となる香り成分が違い、厳密に同じとは言えませんが、ワインの香りの要素として考えるとほぼ同一の要素と考えられているようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
見たことない花ばかりでしたね!(僕だけ?)
今回はワインからする花の香りをキャッチできるようになるため、花の香りを実際に嗅ぎに行こう!というテーマのもと、花の種類と開花時期をまとめました。
が!実際にはソムリエにとっても特に分析が難しいのが花の香りなのだそう。
かっこつけるために「このワインはゼラニウムの香りが美しい…」とか知ったかぶりしたら痛い目見るかもしれませんよ!
ワインを、女を口説く道具にしてはいけない(伝わる人にしか伝わらないパロディ)
とはいえ、ワインのことを学ぶのはとても意味があることだと思います。
ワインのペアリングについて学べばチーズを知りたくなるし、料理への意識も変わります。
同じく、香りについて学べばワイン以外の香りについても意識が向くし、花やスパイス自体への興味もわいてきます。
そして何より、ワインの香りをもっと楽しめるようになりますね。
「あれ!?すごくロマンチックな香り…!」
「ワインって飲む前からもう美味しい!」
「ワインについてだんだんわかってきた!」
となると、ワインをお供に過ごす時間がもっと幸せになるし、ワインへの興味と愛情だってもっと深まっていくでしょう。
そして人はワインの沼に落ちていくのです…~(´へωへ`*~)
(ワインを、沼に引き込む道具にしちゃいけない)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回お会いするまで、良いワインライフを!
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