おいでよ!ワインの沼

ワイン沼の住人・ユキシバによるワイン日記&初心者目線の豆知識

【誕生日の抱負】アイスワインを作るように生きたい

ワインの沼からごきげんよう、ユキシバです🍷

 

 

いつもは飲んだワインを紹介したり、ワインの豆知識やロマンな話をしたりする、ワインヲタによるヲタ活日記兼勉強ブログとして運営しております。

ちなみに生活の主軸は音楽活動で、カバー・オリジナル作品共に精力的に発信しております。

 

この記事が初めましての方は、どうぞこれから宜しくお願いします。

 

ワインの話が聞きたくていらした方には申し訳ないんですが、今回はいつもとは趣向を変えてお送りします🥂

 

 

というのも、今日ユキシバは幾度目かの誕生日を迎えました🎉

 

ワイン沼で迎える2度目の誕生日。

昨年は本当に色々なことがあって…いや色々なことがない年なんてもうずいぶんと経験してないわけですがそんな中でも本当に色々とあって。

大変は大変でしたが、それ以上に非常に刺激的で、触発されました。

 

 

音楽活動に関しても、僕なりに今できるベストを常に尽くしている自覚はあります。しかし同時に「自分は本当に本気を出しているのか?」という疑念も常にあります。

 

せめて僕ごときの頭で思いつくことは何でもやりたいと思う反面、無駄を極力排して正しく努力したいとも思う。

こういう「成功のために必要なのは量か質か?」問題。

 

兼ねてより抱えていたこの問題、僕はアイスワインに似てるなぁ…と、夜中にアイスワインを飲みながらふと感じたのです。

 

 

🍷アイスワインとは?🍷

🍇冬の低温により気に実ったまま氷結したブドウを使って作る極甘口ワイン

🍇ブドウの水分が凍っても糖分がは凍らないため、より凝縮された甘味になる

🍇本場ドイツでは、マイナス7度以下の環境下で一気に収穫しなければアイスワインを名乗れない

 

熟しに熟したブドウを獣害・虫害・病害から守り抜き、ようやっと冬を迎えられたとしても、その年の冬がアイスワインの基準を満たせるほど寒くなる保証はない。

そんな大変なリスクを乗り越えて生み出されるアイスワインは、その昔は貴族しか飲めない代物でした。

 

 

アイスワインはある意味「質の大切さ」を説いているように思えます。

一つの畑から出来上がるアイスワインはごく少量な分、一本一本が宝物のように貴重で高貴で、尋常ならざる魂を注がれている。

 

数をたくさん作ることに拘っていたら決して生まれないであろう「貴族のワイン」。

少量であっても、究極的に心血を注いで生まれるものに最高の価値が宿ることを説いていると捉えることもできます。

 

 

しかし、アイスワインが僕に教えてくれた結論は「量より質が大切」ではありません。

 

 

何故アイスワインが一つの畑からごく少量しか作られないのか?

それは単に畑が小さいからではありません。

 

一本作るのに大量のブドウが必要だからです。

 

 

先程触れたとおり、アイスワインは氷結したブドウから作られます。

ブドウの水分が凍り、それ以外の部分(糖分など)が残るから、あれだけ凝縮感があって甘いのです。

 

ワインには水を添加することはなくても、ブドウが元から含んでいる水分は含まれることになります。

一方水分が凍った状態で作るということは、同じ数のブドウから得られるワインの原料が少ないことになります。

それもちょっと少ないどころの話ではありません(果物は基本ほとんど水分)。

 

だから結果として、同じ本数作るのでも、アイスワインはより多くのブドウが必要なのです。

 

 

何が言いたいかというと、数少ない高品質なものを生み出すためには、結局大量のリソースが必要になるということ。

様々なリスクから守り抜いて丁寧に育て上げた大量のブドウがあって初めて、ごく少量の「貴族のワイン」が生まれるのです。

 

 

 

アイスワインが気付かせてくれたのは、「質と量とどっちが大事?」でも、「どっちも大事!」でもなく、「質の背景に量あり」です。

 

 

 

本当に質のいい仕事というのは沢山は出来ないし、本当に質の良いことだけをする!というわけにもいきません。

 

沢山の努力をして、でも決定的な成果に繋がるのはほんの何割か。

音楽だってそう。沢山曲を作っても、真に会心の出来といえる作品はその中の一部。

 

けれど、そのごく一部の傑作は、たくさんの「並みの作品」を作ってきた経験がなければ生まれないのです。

 

だから会心の出来・本当に質の良い仕事を目指しながらも、目の前のことに食らいついて沢山積み重ねる。

決め打ちしようとはせず、寧ろ「これもいつか何かに役立つかもしれない」ぐらいの気持ちで何でもトライしてみる。

 

 

このブログだってそういった精神から生まれたものだし、今後も「いつか何かの役に立つ」よう魂を注いでいく決意です。

 

ただ、まだ足りない。

まだ本気を出せるし、もっと質を高めていける。

 

そのためにも、この1年はより昨年よりも更に沢山のトライをしていくつもりです。

いきなりアイスワインだけ得ようとする人ではなく、アイスワインを作るために大量の良いブドウを育てられる人でありたいです。

 

 

 

さて、今回はワインに引っ掛けた抱負回でした。

 

普段は趣味で選んだワインを紹介しつつ、ワインライフに役立ちそうな・或いは興味が湧きそうな知識などをお話ししています。

 

僕が尊敬するソムリエさんにならって「ワインは皆のもの」という精神を体現するように、僕は僕なりにワイン愛を発信していきます。

 

今後もどうぞ宜しくお願いします!

白ワイン飲み比べ
ヴィラ・アンティノリ
ポール・クルーバー