おいでよ!ワインの沼

ワイン沼の住人・ユキシバによるワイン日記&初心者目線の豆知識

【ワイン遠征①】3000円以上のワインが1杯250円でひたすら試飲出来るバー【WINE@EBISU】

ワインの沼からごきげんよう、ユキシバです🥂

 

先月末、メインの音楽活動の関係で東京へ遠征しておりました。

春のM3出店以来です。

 

北方の田舎に住んでいる身故、東京へ行けるのは良くて半年に一度くらい。

あくまでも仕事のために出向くとはいえ、この貴重な機会を仕事だけで終わらせてなるものかと。

 

 

今回の遠征の主目的は二つ。

①とあるアニメの聖地巡礼

②前から気になっていたワインバー&ショップに行く

 

(※一番の目的はイベント出店です)

 

とあるホットなワイン系YouTubeチャンネルなどで見かけて「いつか行きたい…!」と思っていたバーが複数あったので、

「M3(イベント)前日に飲みまくるのはまずいから、この日にここ。ここに行くとしたらM3の後が良いな…何時からなら行けるか…」

なんて考えてて、準備段階から旅行をじっくり楽しんだのは久しぶりでした(※あくまでも仕事の為の遠征です)

 

ワインショップまでは手を出せませんでしたが、バーは行きたかった店2軒とも行けました!

今回はそのうちの1軒・WINE@EBISUを紹介します🥂

 

ハイグレードなワインが有料試飲できるバー・WINE@EBISU

 

東京初日。ライブ当日に履く靴を原宿で入手してからその足で向かったのがWINE@EBISU。

 

WINE@EBISU

場所:東京都渋谷区恵比寿南1-4-12 3F

営業時間

 平日 :16:00-21:00 ※金:-22:00
 土  :12:00-22:00
 日・祝:12:00-18:00

※現金は使えないので注意

 

①蛇口からワインが出てくる

WINE@EBISU

いかにもワインバーらしい、シックでクールな店内。

 

ですが明らかに普通のバーと違うところが。

写真でわかる通り、ワインが瓶ごと専用のサーバーの中に収まっています。

お客はこのサーバーにコインを投入し、蛇口からワインを注ぐのです。

 

サーバーからワインが出てくるというだけで、人は何故こんなにも背徳感を感じるのだろう(僕だけ?)

 

 

②AIが好みの味を分析

↑wine@公式ページより


初来店の時に、WINE@のサイトにログイン、いくつかの質問に答えます。

すると、AIがあなたが気に入りそうなワインの味わいタイプをお勧めしてくれます。

 

この「味わいタイプ」というところがミソ。

 

ワイン診断自体はWINE@以外にもいくつかのショップで実施されていますが、それらのほぼ全てが「味わいタイプ」ではなく「産地と品種」別でおすすめされます

 

勿論「この産地・この品種で作るワインはこんな味がしますよ!」という説明付きではあるんですが、そもそも同じ産地・同じ品種でも生産者によって味わいはそれぞれです笑

 

例えば日本ワインでもそうですが、日本らしいワインを作りたい!という生産者もいれば、日本でも本場ブルゴーニュみたいなワインが作れるって教えてやるぜ!という生産者もいます。

 

だから産地・品種ベースの診断って、実は本当の初心者にとってはやや不親切なんですよね。

 

店内に置いてあるワインも味わいベースで分類されており、一本一本味わいにフォーカスした説明がされてます。

 

どうしても「わからないと楽しめない」と敬遠されがちだからこそ、知識がなくても楽しめる工夫は嬉しいところですね🍇

 

③ワインテイスティングの勉強もしやすい

↑AIが僕にお勧めしてくれたワインの味わいタイプ

 

置いてあるワインにはそれぞれ名前や味わいがまとめられたカードがあり、自由に持って帰れます。

僕は鳥頭なのでこういうカードは結構助かります。

 

加えて、WINE@のマイページに飲んだワインに関してメモを残す機能もあり、自分の好みのワインを覚えておくためは勿論、テイスティング試験の勉強にも役立てられます。

 

勉強するつもりで飲むなら、「○○の味がして△△な風味が残って…」なんて逐一メモしながら飲むのと、味覚を言語化する練習にもなって良いかもしれませんね!

 

 

④置いてあるワインのグレードが高い

↑wine@公式ページより(価格に注目)

(※11/26にオンリストされているワインの一部です。日によって変わります)

 

飲食店の運営には色々な費用が掛かります。

その影響で、ワインに関しては飲食店で飲む場合、ショップで買うのに比べて2~3倍の価格になることが一般的です。

 

提供価格が高くなる分、高級なワインをオンリストするのは難しくなります

高級レストランなら別でしょうが、一般層が通いやすいワインバーとなるとボトル1000円~2000円のクラスのワインが一番扱いやすいことになります。

 

ですがWINE@EBISUでは3000円~6000円クラスのワインがサーバーに収められており、グラス250円程度で試飲出来るのです…!

 

 

1本3000円を超えてくると、流石に味を知らない状態でボトル買いするのは勇気が要りますよね。
このクラスのワインを初見買いするのはもうバカ(※褒めてる)のやることなんですよ…

 

大体の人はね、4000円も5000円も出して買ったワインが全然好みじゃなかったら凹むものだと思うんですよ。

 

けどWINE@EBISUならそういうクラスのワインも試飲できる。

しかも営業スタッフの圧を感じることなく。(ここ大事)

それでもってもし気に入ったらボトルで買える。

 

勿論買わなくても全然OK。おいそれと手を出せないワインだからこそ、こういう機会に少量ずつ飲んで経験値を重ねるというのも、賢いワインの楽しみ方といえるでしょう。

 

 

WINE@EBISUで出会った驚きのワイン【Fromジョージア

今回試飲したワインがこちら。

サーバーにあるものはほぼ全部飲む勢いでしたね…

AIちゃんが頑張って提案してくれたおすすめガン無視すんの楽しぇぇぇぇぇぇぇ(クソ客)

 

結論、AIちゃんの診断は確かに当たってます。

けど、僕からしたら果実味豊かなフルボディ赤が美味しいことや、フルーティな甘口にはずれが無いことは当たり前なんです。

 

 

一生のうちに飲めるワインの本数は限られてます。

なので、お店で試飲する時は特に、美味しいことに疑いようのないワインはあえて外し、未開拓のワインや、普段なら選ばないタイプのワインに冒険するということをよくします。

 

そもそも世界中のワインを知りたいと思っている僕にとって、ハズレワインなどといったものはありません。

今まで知らなかった世界を知れることは、それだけで尊いのです。

 

 

勿論、シュペートブルグンダー(ドイツのピノ・ノワール)や甲州など、まだまだ魅力を紐解くには経験が必要だなぁ、と思うものも多かったです。

 

が、その中でもびっくりしたワインを一つ紹介します。

 

画面左上の「マッチ度」とは、AIが導き出した僕の好みに対するマッチ度です。
79%なので、冒険心がなければ選ばなかったでしょう。

 

 

ワイン発祥の地と呼ばれるジョージアで、土着品種ムツヴァネを100%使用したオレンジワイン。

 

赤、白、ロゼに次ぐ「第4のワイン」みたいな触れ込みで少し前に流行ったオレンジワイン。いや、白よりずっと古いんですよ。果汁だけ取り出す技術が出来る前はオレンジだったんですよ。

 

 

さてさて、初挑戦となるムツヴァネ種。

しかもこちらはジョージアの伝統的な製法で作られています。

クヴェヴリという壺の中で発酵・熟成させるんですが、なんとこの製法は紀元前6千年には存在した証拠が見つかっており、クヴェヴリを使った製法はユネスコ世界無形文化遺産にも登録されています。

 

 

飲んでみると…というか香った段階でもう「!?!?!?」でした。

今までどんなワインからもしたことのない不思議な香り。

 

何の香りかなぁ…としばらく考え込んで思い出したのが、フラワーオイルの香り。

説明を見てみるとオレンジピールドライアプリコットに加え、ドライハーブクミン

 

クミン!確かに言われてみれば納得!!

 

けどワインから香るスパイスといったらシナモンやクローブナツメグのイメージが強かったので、クミンは予想外でした。

だってカレーに入ってるやつだよ???←

 

味わいにも果実感やタンニンも乗っかっていてボリューム感があります。

これで2000円台なんだもんな…

 

結論、クヴェヴリには夢が詰まってる…!

 

https://www.tanakaya3.com/image/ge07-qv.jpg

↑足元に埋まってるのがクヴェヴリ

 

 

いかがでしたでしょうか。

お洒落な空間で、ちょっと良いワインが手軽に味見出来るWINE@EBISU。

東京の人はいいなぁ…こんなお店が身近にあるんだもんなぁ…(田舎者の僻み)

 

 

今回の遠征ではもう1軒紹介したいワインバーがありますが、それはまた次回紹介したいと思います。

勘の良い人はもしかしたらもう察しがついてるかもしれませんね…

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

それではまた、良きワインライフを!

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