おいでよ!ワインの沼

ワイン沼の住人・ユキシバによるワイン日記&初心者目線の豆知識

【宝石のような輝き】紫ワイン&水色ワインを飲んでみた【100%天然色素】

???「ワインの色ってな、200種類あんねん」

 

200種類もあるかは不明ですが、

赤、白、ロゼ、ある時期から流行り始めたオレンジ。

詳しい人なら黄色、緑も挙げられますよね。

 

 

今回お話したいのは世にも珍しい「紫ワイン」「水色ワイン」です…!!

 

 

先に言っておきますが、単に珍しい色のワインが作りたくてこんな色になったわけじゃないんです。

一体何があってこんな色になったのでしょうか…?

 

 

 

ワインの沼からごきげんよう、ユキシバです。

前回はおでかけライブ札幌の「ひとり打ち上げ」に飲んだワインを紹介しました。

 

wine-numa.hatenadiary.jp

 

 

ところが。
実は僕らは(生身の人間のみをカウントすると)2人組で活動しております。

 


はい。

二人でもきちんと打ち上げしました笑


まぁ打ち上げというよりはお疲れ様会兼今後の作戦会議だったんですがね!

 

 

もうほぼ今年いっぱいは安息は訪れないこと確定です。

が、それでも音楽で今のうちに出来ること全てトライしていつもりです。

それを実践できてるというのは素直に嬉しいですね。

 

 

紫ワイン、水色ワイン誕生の秘密

 

パープルレインとケサネ

 

パープルレイン

生産地:オーストラリア

生産者:Masstengo

使用品種:ソーヴィニヨン・ブランセミヨン、シャルドネ

アルコール度数:12%

価格:4800円

ケサネ

生産地:ジョージア

生産者:George Grey

使用品種:ルカツィテリ

アルコール度数:16%

価格:7800円

 

(※2本とも、最近価格改定がありました)

僕が買った時はセット価格で10,000円でした。

 

 

ブドウ品種からわかる通り、元々は両方とも白ワインなのです。

となるとやっぱり合成着色料を…??と思うかもしれませんが、勿論そんなことはありません。

 

パープルレインの紫色はチョウマメ(バタフライピー)から、

ケサネの水色は葡萄の花から。

両方ともちゃんと天然の色素によるものです。

 

 

特にパープルレインに関しては、「奥さん好みのワインを作りたい」という思いでワイン造りに臨んだ結果紫色になったという背景があります。

 

 

生産者の奥さんはオーガニック志向らしく、ワインは酸化防止剤をなるべく使ってないワインがお好きなのだそう。

 

ワインには酸化を遅らせるためSO2を充填しているものが大半です。

 

ワインに入っている程度の量でSO2が健康に影響を及ぼす心配はほぼないのですが、添加物への耐性も体質によって差があるらしく、中には「SO2の入ったワインを飲むと頭が痛くなる…」という人もいるのだとか。

 

 

そんな奥さんが安心して飲めるワインを作ろうとしていたところに出逢ったのがチョウマメ。

 

というのも、チョウマメの色素には酸化防止効果があるのです。

 

つまり、SO2の代わりにチョウマメの色素を入れれば、SO2の添加量を大幅に減らせる!

 

世にも珍しい紫ワインは、ただ色が珍しいだけでなく、奥さんを想う気持ちから生まれた自然派ワインなのです🍷

 

 

推しの誕生日に開けるワイン?

 

ちなみに、僕がこのワインを知った瞬間からやると決めていたことがありまして…

 

 

―其処に物語(ロマン)はあるのかしら―

ドールとワイン

 

えー、いきなりほぼ誰にも通じないネタをぶっこんですみませんでした←

 

勿論これ(サンホラ)が伝わるだろうと思って載せたわけではありません。

 

何が言いたいかというと、パープルレイン&ケサネには「推し誕ワイン」という楽しみ方があるのです。

(公式Twitterでもたまにそんな投稿をしてるのを見ます)

 

例えばアニメのメインキャラクターはそれぞれにイメージカラーがある場合が少なくありません。

 

黒子のバスケ』は典型例ですね。

あとアニメではないですが、ボカロのデザインがそれぞれ特徴的な配色をしているのも、イメージカラーといえるでしょう。

 

(そしてこの手合いのアニメはコンテンツ量がバカ多く、ファンの経済力をゴリゴリに試してくる場合がままあります)

 

 

普段の生活では好きなキャラクターのイメージカラーにちなんだアクセサリーを身にまとい、

推しの誕生日には推しのイメージカラーにちなんだデザートなどを食して祝い、推しのさらなる活躍(=コンテンツの充実)を願う。

 

これがヲタクの運命。というより生活そのもの!←

 

 

ただのヲタクが飲んでも大丈夫…?

 

とはいえそこはあくまでもワイン。自分の推しが紫色or水色だからといって、難しい味がしたり酸っぱかったりして飲めなかったらどうしよう…という不安はあるでしょう。

 

結論から言うと、普段ワインを飲まない人にも飲みやすいワインだと感じました🍷

 

 

グラスに注ぐと…

 

パープルレインとケサネ

 

宝石みたい…

見た目が鮮烈で、もうまるでワインじゃないみたいですよね笑

 

 

まずはパープルレインから。

 

 

 

鼻を近づけると、混じり気のない爽やかな香り🍃

柑橘の果実味が軽やかで、ミントが抜け感が優しく香ります。

 

飲んでみると、これどこかで飲んだことあるな…

 

そうだ、アクエリアスに似てるんだ!笑

 

調べてみると、アクエリアスの成分にはクエン酸Na香料も含まれています。

この香料が何なのかまではわかりませんでしたが、天然香料の場合は主に花や蕾、果実や樹皮などから抽出しているそうなので、これがワインに元から含まれている成分と重なっているのだと思います。

 

ソムリエさんなら香料の原料になってる花や木の方をコメントするんだと思いますが、僕はただのワインヲタなので何のためらいもなくアクエリアスの味!」とか言っちゃいます笑

 

 

でもほら、アクエリアスってどんなイメージですか?

 

大体は若々しかったり、アクティブで爽やかで、心が清らかな(?)イメージではないでしょうか。

 

突飛な色とは裏腹に化粧気がなく爽やかで、高校時代の「青春」を思い起こすような味わいが素直に入ってくるワインでした🍷

 

 

 

ではでは続けてケサネを飲んでみます。

 

パープルレインもほんのり甘味があって飲みやすかったですが、ケサネは甘口ワイン!

それでいてアルコール度数が16%と高い!

 

それに加えてこの印象的な水色なので、カクテルの材料にもなっているのだそうです。

 

https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/item/origin/eaf0bff981428bb6701c22c796154ece.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=640,type=normal

(引用:https://shizukujapan.thebase.in/items/55739651)

 

 

実際に飲んでみると、なるほど確かにカクテル用のワインになるのも合点がいく、濃くて強めな味わい。

 

印象としてはブルーハワイのシロップのような感じ。

 

 

 

…ん?ディスってないよ?褒めてるように聞こえない??

 

 

ケサネの時は特に顕著だったんですが、どうにも色から受けるイメージに流されてる感が否めなくて…

実際、ワインであっても色(視覚)が味覚に与える影響は非常に大きく、目隠しをして飲むとソムリエでさえ赤と白を間違えるほど。

 

元々の色で飲んだらどう感じるのか試してみたい…!笑

 

 

ユキシバ調べによると、かき氷のブルーハワイシロップは味が明確に決まっていないらしく、実際にはレモン味やラムネ、サイダー系の味のシロップに着色料を付けて青くしているのだとか。

 

そうなると、香料・酸味料が天然成分と仮定すると、意外とワインの成分と被っている可能性がありますね🍇

 

 

アルコール度数が高いこともあって、トロピカルな甘味とレモンのはちみつ漬けみたいな酸味が濃縮されたリキュールのような感じで楽しめました🍷

 

ハワイとは違いますが、ケサネの故郷・ジョージアも夏はかなり暑くなります。

ケサネの力強い甘味からは、そんなジョージアの暑さや陽射しが連想されます。

 

 

更に、時間が経つとナッツ肉を連想する旨味成分の香りも加わってきて、甘口ワインなのに不思議だなぁ~…と。

 

ケサネの詳しい製法まではわかりませんでしたが、同ワイナリーはジョージア伝統の製法によるルカツィテリ100%の白ワインも作っているので、もしかしたらケサネも同じ伝統製法かも…?

 

初めて飲んだジョージアの代表品種・ルカツィテリ。こいつ、奥が深い…!

 

ケサネとパープルレイン

 

いかがでしたでしょうか。

 

ワイン好きでもワイン未経験でも興味をそそられてしまう色ですよね。

 

さんざんシロップとかアクエリアスとか言って、褒めてるようにはあまり聞こえないかもしれませんが、
ケミカルな印象も、複雑さや尖った感じも受けなかったので、初心者に優しい味だと感じました🍷

 

そしてワインということもあって、やっぱり記念日のテーブルがよく似合います

ワインに馴染みの無い人が、推しの誕生日をきっかけにワインに挑戦して、「あれ?自分思ってたよりワイン飲めるかも?」なんて感じてくれたらワインヲタとしては嬉しい限りです…!

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

あなたにはあなたの、良きワインライフを!

 

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