おいでよ!ワインの沼

ワイン沼の住人・ユキシバによるワイン日記&初心者目線の豆知識

【風と太陽のワイン】嬉しいことがあった日に飲みたいうんめぇ濃厚赤・トルチコーダ【アドリア海の恵み】

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ワインの沼からごきげんよう、ユキシバです。

 

個人的な話で恐縮ですが、本業で今取り組んでいる案件がようやっとひと段落ついたので、ワインコレクションの中からちょっと特別なワインを放出しました。

 

今回はそんな「ちょっと嬉しいことがあった時」「自分にご褒美を上げたい週末」なんかに丁度良さそうな赤ワインを紹介します。

 

 

僕はワインを飲んでいない時は音楽を作ったり歌ったりしております。

その音楽の方で、今月の下旬に大きなイベントに出店するので、イベントに向けて新譜を制作中なのです。

 

が、ただでさえ楽曲の仕上げに難航しているのに加え謎に豪華な外装なのもあり、なかなか慌ただしく働いております。

それでも先日ようやっと音源の入稿が終わり、外装部分のパーツ(ケース、ラベル、ブックレット)が揃いました!

 

最初はとてつもなく長く感じた新譜完成までの道のりもいよいよラストスパート。

 

そんなひと仕事終えた時に飲みたいワインとは?

 

厳粛な味でも、シュッとしたスマートなワインでもありません。

甘やかでおおらかで、それでいて特別感のある、心や体の凝りを一気にほぐしてくれるようなワイン

 

そんなちょっとしたご褒美ワインとして今回選んだのが、イタリアのワイン・トルチコーダです。

 

太陽と風に抱かれて育ったワイン?

トルチコーダ

 

トルチコーダ

生産者:トルマレスカ

産地:イタリア・プーリア州

品種:プリミティーヴォ

ボディ:フルボディ

アルコール度数:15%

価格:3960円

 

なんだか不思議な模様が描かれたラベル。

 

この日は相方と一緒に飲んだのですが、相方がこのラベルを見て「太陽と風を表してるのかな?」と一言。

僕は「なぁぁぁるほど!!たしかにそうだ!!!」と滅茶苦茶な勢いで納得してしまいました笑

 

イタリア・プーリア州の地図

 

生産地であるプーリア州は、丁度イタリアのブーツのかかとに位置する州です。

 

イタリアといえばフィレンツェヴェネチアがどうしても有名ですが、ここプーリア州もまた、日本の観光客にとても人気な観光地の一つです。

 

「南のフィレンツェと言われる華麗な建物が並ぶ街・レッチェや、とんがり帽子のような屋根の家が並ぶアルベロベッロを擁し、そして美しいアドリア海を臨む、アドリア海の宝石」と称される街です。

 

ちなみに僕は行ったことはありません笑

 

 

生産者のトルマレスカは、そんなプーリア州の中で、内陸部と海沿いという全く個性の違う畑を持っています。そのうちの、アドリア海が目の前に広がる畑で育ったプリミティーヴォを100%使って作られるのが、今回飲んでみたトルチコーダです。

 

プーリア州、アドリア海

 

さんさんと降り注ぐ太陽、そして海風。

それらをたっぷり浴びて育ったプリミティーヴォたちの夏の思い出を描いたラベルなのかも?なんて思うと…

あー!もう一回飲みたい!飲み切っちゃったけど!もう一回飲みたい!!←

 

葡萄たちが浴びてきた太陽や海風を想像しながらもう一回飲みたいですな…

 

 

そんなトルチコーダ、イタリア屈指のハイコスパワインとして非常に高い評価を受けているのです。

 

イタリア、フランス、アメリカなど、ワイン生産が盛んな国にはワインの品質を評価する雑誌が存在します。

 

トルチコーダは、イタリアの有名なワイン評価雑誌『ガンベロ・ロッソ』では、最高評価のトレ・ビッキエリを3年連続で得ていたりもします。

このトレ・ビッキエリを獲得するワインの多くは1万円台の高級ワインで、3000円台でトレ・ビッキエリを獲得するワインはとてもレアなのだそう。

 

温暖な地域を連想するおおらかな果実味

 

 

それでは早速抜栓。

グラスに注いで…

 

あぁ!もう美味しい!!(?)

 

注いだ瞬間から黒系果実をミックスしたジャムのような、密度のある香り。

 

 

では一口…

 

アッー!いけません!美味しすぎます!!

困ります!困ります!←

 

トルチコーダに使われているプリミティーヴォというブドウ。

渋味の代わりに大胆な果実味で主張してくる、パワフルでおおらかな味わいが特徴です。

 

のちの遺伝子検査によって、アメリカの代表品種・ジンファンデルと同一であることが判明したブドウでもあります。

 

そんなプリミティーヴォの魅力が存分に出ていると言いますか、おおらかで開放的な人柄を感じる、まさに南国を感じるような味わいです。

 

例えると、慣れない地に引っ越してきた主人公に対し「わからないことはなんでも聞いてね!」と太陽のような笑顔で言ってくれる、明るくて快活なヒロインのような感じです←

 

飲めば飲む程に心の凝り・緊張感が一気にほぐれるような感じがして、遮るものが何一つない太陽の陽射しに包まれるような安心感に満たされます。

 

おおらかとは言いつつも、親しみやすさだけではない品の良さを秘めたような感じもします。

そして、時間が経つとバターを贅沢に塗ったパンケーキのような風味が現れて来て、これがまた何ともリッチなのです…

 

 

「しっかりした・キリッとした印象」のようなものをさほど感じません。

ゆっくり羽を伸ばすような果実味。

ですので、初心者でも非常に飲みやすい味わいだと感じました。

 

濃い赤ワインを飲んでみたい初心者におすすめのワインとして、以前ファン・ヒルを紹介しました。

 

wine-numa.hatenadiary.jp

 

が、トルチコーダの味わいはファン・ヒルと比べても更に果実味に寄っているため、もしかするとファン・ヒル以上におすすめかもしれません。

 

とはいえ、ファン・ヒルと比べると値段がやや本気モードになってくるので、ちょっといい気分になりたい時にファン・ヒル、ご褒美デーや記念日にトルチコーダを飲んでみると良いですね!

 

 

ちなみに、非常に飲みやすいため、気付いたら立ち上がれなくなっていることも…。

 

僕等は場合によっては一日で一瓶空けてしまう程には飲む量が多いのですが、この日は相方、一杯飲んで立ち上がったら頭がフラフラ…

(寝不足で酔いが早くなっていたのもあるかもしれませんが)

 

 

そう。トルチコーダ、本当に飲みやすいのですが、アルコール度数はなんと15%!

赤ワインの中でもまぁまぁ高い部類ですね笑

 

リッチで飲み応え十分なのに、こんなにもスルスル飲めてしまう幸福な液体。けど実は高アルコール。

「アッー!いけません!美味しすぎます!困ります!困ります!アッー!おいしー!」

とか言って調子乗って飲んでいると、翌日ひどい目に遭うかもしれませんぜ、旦那…笑

 

 

アルコール度数15%でこの飲みやすさは危険…!

すっかり調子に乗ってあっという間に飲み進めてしまい…なんで良いワインに限ってすぐ無くなるんだ…!!

 

 

というわけで、今回はご褒美ワイン・トルチコーダを紹介しました。

 

普段飲みにしては少しお値段が張りますが、3千円台でありながら1万円クラスの高級ワインにも肩を並べるくらいうんめぇハイコスパワインとして、イタリアでお墨付きを得ているワインです。

 

「今日は仕事頑張った!」

「記念日なのでちょっと背伸びしたい」

「もうなんだかとりあえず自分にご褒美あげたい!」

 

そんな時に飲めば、トルチコーダのおおらかな果実味が、飲む人の心を南国の太陽のようにじんわりほぐし、バカンスのような特別な時間を演出してくれるでしょう。

 

 

最後に、恐縮なのですが宣伝をさせてください…!

今制作中の1stミニアルバムのクロスフェード(ダイジェスト)を公開しています!

短いので!ぜひちらっと見ていってくださいm(_ _)mめちゃくちゃ力入れて作っています…!

 

トルチコーダと違って飲みやすくはないかもしれないけど、本当に珍しい味・複雑で深い味に仕上がったと思います(※音楽です)


www.youtube.com

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

次回お会いするまで、良いワインライフを!

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