おいでよ!ワインの沼

ワイン沼の住人・ユキシバによるワイン日記&初心者目線の豆知識

【心優しい田舎の少女】富良野ワインを初体験【ふらのワイン・ツヴァイゲルトレーベ】

ワインの沼からごきげんよう、ユキシバです。

 

 

陽射しが温かく気持ちよかったのももう過去の話。

これから暑さはどんどん厳しさを増していく頃ですね。

 

皆さんは夏は好きですか?

 

僕は暑いのが大の苦手ですが、割と夏は好きですよ!

景色がいいし、冬と違って結露やカビと戦わなくていい(北方民族の宿命)

 

 

ただ一説には、夏の間は赤ワインの売れ行きが落ちるらしいですね。

「もっとスッキリしたやつが飲みたい!」となるのだとか。

 

信じらんな~~い!!←

 

冬だろうが猛暑だろうがいつだって重口赤をひいきする僕。

 

しかしながら、そんな僕も今年からワイン2年生。

 

赤だけでなく白やロゼの味わいも覚えたい。

フランスやイタリア、チリばかりでなく、ドイツや日本のワインも知りたい。

濃いワインだけでなく軽やかなものや繊細な味わいもわかるようになりたい。

 

というわけで、今回はいつもと気分を変えて、日本のワインに挑戦してみたいと思います🍷

 

日本にも本格的なワインはある

ニセコワイナリー

 

少し前までは、日本はワイン作りに適さないと言われていました。

雨と湿気の多さが、ワイン用ブドウの発育を妨げてしまうとされていたからです。

 

しかし実際には意外とワイン作りに適した地域もあり、今では全国300以上のワイナリーで日本固有のブドウ、欧州由来のブドウを含め、栽培されています。

「日本で作ったとは思えない!」なワインから「フランスとかとは違って日本らしいな~」なワインまで、世界での評価もどんどん上がってきているそうですよ!

 

 

せっかく日本に生まれ育って、せっかくワインを好きになれたのだから、どうせなら日本のワイン(特に地元北海道のワイン)をもっと知りたいし、応援したくなります!

 

 

とはいえ、そう思うようになったのはごく最近の話。

 

僕の日本ワインとの出会いは、まだ学生だった頃です。(当然ワイン0年生)

産地は小樽函館がほとんどで、品種で言うとメインはナイアガラ、時々ケルナーやミュラートゥルガウ、そして山ぶどう。

 

いずれも甘めの作りで、かつフルーティーでわかりやすい

いやもう、分かりやすいというかもうほぼブドウなんですよ←

 

そう、まさに穫れたてのよく熟したマスカットをそのままがぶっとほおばったみたいな、もうほんとにブドウなんです(語彙力)

 

 

ただね…ワイン沼の住人となった僕が飲みたいのはもっとこう、葡萄酒なのに葡萄じゃない謎の味がする本格的なワインなんですよ!←

 

ワインにはまりたての頃は日本ワイン=葡萄の味がする・わかりやすいというイメージでしたし、「ワインの基本はフランスで学ぶ!」的な感覚もありました。

 

が、先に言った通り、日本にも本格的なワイン造りをしている生産者が沢山いることも知ったし、どうせなら地元のワインのことをもっと知りたいと思うようになったのです。

 

日本ワインのイメージが変わった1本

 


今回飲んだワインは富良野生まれのこちら!

 

ふらのワイン・ツヴァイゲルトレーベ2015年

 

生産地:北海道・富良野

生産者:ふらのワイン

ブドウ品種:ツヴァイゲルトレーベ

味わい:フルボディ

アルコール度数:13%

容量:720ml

価格:3751円

 

ふらのワインのフラッグシップラベルなのだそう。

普段通販を使いがちな僕にしては珍しく、デパートの地下にあったワインショップで偶然見つけてお迎えしました🍷

 

 

僕の勝手なイメージですが、北海道のワイン産地では

小樽・函館=甘めでフルーティ・わかりやすい

富良野=本格的な仕様

っていうイメージです。

 

ちなみに位置関係はこんな感じですね。

 

 

富良野は北海道のほぼど真ん中です。

北海道のワイナリー巡りを考えているワイン好きは、日程には十分余裕を持ってください…!

 

地図では伝わりにくいですが、岩手と四国と九州を足してもまだ大きい北の大地。

3か所それぞれアホ程遠いです😇

函館~小樽を車で移動しようとしたら恐らく6時間はかかります…

間違っても2泊3日で弾丸ツアー!とかしちゃわないように!笑

 

北海道が描かれたコルク

 

今回のブドウはツヴァイゲルトレーベ。

1922年、オーストリアでフリッツ・ツヴァイゲルト博士が開発し誕生した品種です。

 

寒さに強く、オーストリアやドイツ、北海道でよく栽培されています。

 

軽やかで華奢な味わいが特徴ですが、この畑で栽培されるツヴァイゲルトレーベはそれと比べてタンニンが多く育つらしく、比較的重口のワインになるのだそう。

 

ちなみに多くの地域では「ツヴァイゲルト」が正式名です。

 

 

では説明はこの辺にして早速グラスに…

 

赤ワインを注いだグラス

 

まぁ綺麗!!笑

 

表記はフルボディですが、もとが軽口になりやすいツヴァイゲルトレーベ。フルボディとはいいつつこの透明感…うん、期待通り…

 

今回使ったイタレッセのグラス、結構でかいのですが、このサイズでもちゃんと香りが飲み口まで上がってきます。

 

赤いベリーの香りの中にカラメルが混ざってきます。

「よく熟してるなぁ」という印象と、かすかに土を思わせる野趣のある香りも感じられます。

 

 

それでは一口…

 

ワインとグラス

 

…!……!!(繊細なワインの世界との邂逅)

 

ベリー感が色濃く、酸味の存在感が際立ちます。

ただ酸味は酸味でも、カラメルや木のような風味がそこに絡んで複雑さを演出してくれるお陰で、嫌味じゃなく味わいたくなる酸味になっています。

 

全体として繊細だけどデリケート過ぎず、華奢な中にも飲み応えを感じます。

 

色白で華奢だけど田舎育ちで山の中もひょいひょい進めちゃう、

お洒落好きだけど飾り過ぎない、心の優しさを感じる子…だと思います!👒

 

富良野のツヴァイゲルトレーベに合う料理

 

フルボディとは書いていますが、これは「タンニン控え目で軽やかになりやすいブドウの割には重めだよね」という意味のフルボディです。

 

なので、味わいは全然軽やか。

こういうワインにはガッツリ肉を食う!的な料理よりも、野菜を多く使った優しい味の料理が合うでしょう。

 

なので、今回はポトフと合わせてみました!

 

(※食器や盛り付けが適当・オブ・適当なので写真はありません。あしからず…!)

 

ちなみに皆さん、ポトフには何の肉を入れますか??

きっと鶏かソーセージが多い気がするんですが、今回は塩熟成させていた豚ロースを使いました🐖

 

 

ポトフの主役はあくまでも野菜🥬どこに行っても目立つお肉も今回ばかりは主役を譲ります。

 

キャベツをメインとしたたっぷり野菜から出る優しい味わいが、ツヴァイゲルトレーベの繊細な味によく寄り添います。

加えて今回のツヴァイゲルトは比較的野性味もあって、しっかりした味わいでもあるので、コンソメや豚肉の旨味ともきちんと張り合ってくれます。

 

マリアージュ(ペアリング)はまだまだ見習いの見習いだと思っていますが、今回のペアリングは大成功でした!

 

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(※画像はイメージです)

 

 

「夏にポトフ???」と思うかもしれませんが、内臓を冷やさず色んな栄養を摂れるポトフは、夏バテで食欲が失せやすい時期にもよき味方です🌱

それにただ食材をザクザク切ってザーー炒めてコンソメスープバーーぶっこんて煮込むだけだからね!楽!!笑

 

富良野生まれ富良野育ちのツヴァイゲルトレーベとポトフのマリアージュ

ぜひお試しください!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

次回お会いするまで、良いワインライフを!

 

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