おいでよ!ワインの沼

ワイン沼の住人・ユキシバによるワイン日記&初心者目線の豆知識

【本気のファン・ヒル】最上級キュヴェ・ブルーラベルをついに抜栓

ワインの沼からごきげんよう、ユキシバです。

 

 

自分にご褒美をあげたい時にもワイン。普段の晩酌でもワイン。会議の場でもワイン。

そんな酒クズワイン沼歴2年目の僕の中で、「ご褒美ワイン」には、大きく2種類あると思ってます。

 

一つに、難しいことを何も考えず「わーい!(^q^)」なテンションで飲む、開放的な気分にさせてくれるワイン。

 

もう一つは、ただ静かに、じっくりと味わいたい「特別感」を楽しめるワイン。

 

今回紹介するワインは、一つ目の要素も若干ありつつ二つ目に当てはまる一本です。

 

 

ファン・ヒルの最上級キュヴェ・ブルーラベル

ファン・ヒル・ブルーラベル

 

ファン・ヒル ブルーラベル 18メセス2019

生産者:ファン・ヒル

産地:スペイン・フミーリャ

ブドウ品種:モナストレル60%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、シラー10%

味わい:フルボディ

アルコール度数:15.5%

価格:約5000円

 

僕の大のお気に入り生産者・ファン・ヒルが作る最上級ワイン。

 

もうね、ラベルがかっこいいのよ(そこ?)

 

 

ファン・ヒルといえば僕の推しワイナリーとして過去に紹介しました。

 

wine-numa.hatenadiary.jp

 

~ユキシバの推しワイナリーの基準(主な)3選~

🍷品質:この生産者のワインは間違いなくうめぇや!!

🍷人柄:生産者の心意気に痺れる憧れる!!

🍷歴史:歩んできたストーリーにキュンが止まらねぇや!!

 

まぁそのほかにもあるにはあるんですが、ファン・ヒルは上記の中では品質が一番当てはまります。

 

僕が買ったショップのソムリエさんは、ファン・ヒルのワインには「ファン・ヒル節」があるというコメントもしています。

 

 

どの土地、どの品種を使っても現れる、その生産者ならではの味。

 

ワインの味わいはブドウ品種によって大きく左右され、同時にブドウが育った土地の個性もワインに反映されます。

 

ただ、ワイン生産の技術が発展している今日では、生産者の技術による差も大きいものです

これはただ単に技術力の大小・ワインの優劣ではなく、生産者の「こんなワインを作りたい!」が、技術を駆使することでワインに反映されているといった意味です。

 

ファン・ヒルのワインからは葡萄の個性、土地の個性を活かしつつも、作り手の個性の存在感を感じさせられます。

 

今までファン・ヒルではサクラ・ラベル(クアトロ・メセス)、シルバーラベル、更にブログでは紹介していませんがペドレラ、ロザリオ・ヴェーラも飲んでます。

 

”ファン・ヒル節”が1000円以下で体験できるエントリーラベル・ペドレラはこちら↓

 

一つのワイナリーでこれだけ飲み比べてるのはファン・ヒルとマイケル・デイヴィッドくらいでしょうか…

 

そこまで飲んできてやっぱり思うのは「果実味爆弾」という表現がしっくりくる程の濃密な果実味と、濃い煮込み料理ともしっかり張り合えるパワフルな飲み応え

 

 

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そしてもう一つ触れておきたいのがモナストレルというブドウ品種。

 

ワイン初心者にとってはあまりメジャーではない気がしますが、これまた僕の推しブドウ品種の一つです🍇

 

モナストレルはスペイン南部が原産で、現在ではフランス南西部やアメリカでも栽培されています。

暑い地域でよく育つかわり、少し涼しい地域になっただけでも栽培が難しくなるくらいの寒がりなのだとか。

 

 

そんなモナストレルの味わいはとにかくパワー!!!💪

 

元々が小粒で皮が厚く、糖度も高いのだそう。

 

そのためフルーティーかつタンニンもしっかり。

アルコール度数も高くなりやすいです。

 

加えて、ファン・ヒルが畑を構える場所は標高が高いうえ、夏は猛暑で乾燥しています。

そんな土地でパワー系品種・モナストレルを育てれば凝縮感マシマシ。出来上がるワインはまさに果実味爆弾💣

 

 

さてさて本題のブルーラベルはモナストレルの他、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンブレンドしています。

 

 

グラスに注いで…

 

 

あぁ!!もう優勝してるわ!!←

 

グラスに注がれた赤ワイン

 

香りはまさに果実味爆弾。黒い果実の濃密な甘やかさと、飲んだ時の力強い飲み応えをイメージさせる、これぞファン・ヒル!な香り。

 

香った瞬間もう勝ち確定演出なんですわ…←

 

そして縁の方までしっかり濃い…!

 

 

ではではひと口…

 

 

これは……良いワイン飲んでるなぁ…!という味わい。

 

シルバーラベルやサクララベルと比べるとよくわかるのですが、これらが「親しみやすくて且つワインヲタも納得のうめぇワイン」なのに対し、ブルーラベルは風格のようなものを感じる味わいです。

 

「風格」という表現が合ってるのかわかりませんが、理屈抜きに「うめぇ!!」と言いたくなる親しみやすさをまといつつも、そう簡単にはわからせてはくれない複雑さ・奥深さを見せてくるような味わい。

 

 

そういうワインを飲むと、「わーいわーい!!」というテンションにはならず、寧ろワインに五感と心を集中したくなります。

 

敢えて言うなら、リキュールのような濃縮感を感じました。

カシスと、それ以外の何かフルーツの甘味が濃縮されたリキュール。

(モナストレルを解説してるサイトによればアサイーのアロマもあるみたいです。もしかしたらアサイーなのかも…?)

なかなか一言では説明しづらい甘美な果実味です。

 

タンニンの存在感は十分。されど決してガツガツ来ず、あくまで上品で滑らか。

 

そして忘れそうになるのがこのブルーラベルアルコール度数15.5%もあるのに、全然きつくないんですよ笑

15.5%でこの飲みやすさは危険です⚠

 

ファン・ヒルのコルク

 

ブルーラベルビーフシチューとペアリングしました。

普段は豚肉か鶏肉しか買わず、ビーフシチューにも豚の塊肉を使う僕ですが(だって牛高いんだもん☆)、今回ばかりはちゃんと牛を入れます。

 

ビーフシチューほど濃厚な料理だと、ワインにもそれ相応に濃厚な果実味と渋味がないと、ワインが押し負けてしまいます。

 

ブルーラベルビーフシチューを口の中で絡ませると…

 

 

It tastes GOOD!!!!👍👍👍

 

ワインを飲んでこんなに力強いGOODサインを出すのは恐らく初めてでしょう笑

 

ファン・ヒル・ブルーラベル

 

いかがでしたでしょうか。

今回は推しワイナリー・ファン・ヒルの最上級ワイン・ブルーラベルを紹介しました。

 

豊かな香り、濃厚な果実味、パワフルさと、美味しいワインとしての要素を色々と揃えた一本だと感じました。

 

流石に普段飲みにはできませんが、濃いワインが好きなら是非体験してほしい一本です!

特別なひと時を何倍も特別にしてくれることでしょう。

 

 

より親しみやすく、理屈抜きにうんめぇのはやっぱり一番人気・シルバーラベル🍷

本場フランスでも評価の高いワイン漫画『神の雫』にも登場したワインで、初心者からワインヲタまで納得の一本↓

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

次回お会いするまで、良いワインライフを!

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